2014年8月31日日曜日

なぜ起業家の楽観主義なのか?


起業家の楽観主義は「みたものがすべて」効果の認知バイアスにより自信過剰になりやすい。
 
1. ひとは目標に注意を集中し、一度立てた計画がアンカーとなり、基準率を無視する。その結果、計画の錯誤に陥りやすい。
 
2. ひとは自分がしたいことやできることばかり見て、他人の意図や能力を無視しがちである。
 
3. 過去の説明にしても未来の予測にしても、能力のせいだと考えたがり、幸運が果たす役割を無視する傾向がある。その結果、自分の能力で結果を左右できると思い込む「コントロールの錯覚」に陥りやすい。
 
4. ひとは自分の知っていることを強調し、知らないことを無視する。その結果、自分の意見に自信過剰になりやすい。
 
(ファスト&スロー 下 p.58)

2014年8月30日土曜日

感覚処理系から人工感覚系•人工神経系のウェアラブル端末へ


グーグルグラスなどのハイテクウェアラブル機器は“肩に乗った第三者”として振る舞うものが多く、現在の状況に関連する情報を装着者に提案する(装着者が映画館の前を通ると、ある映画を薦めるなど)。しかし、こうした提案はだしぬけに行なわれる。ハイテクウェアラブル機器はしばしば、自分自身の感覚系では起こらないような入力をして私たちを混乱させ、苛立たせる。
 感覚系の場合、私たちは感覚への刺激に気をつけたり無視したりを自由に変えられる。必要なら刺激に感心を向け、そうでなければ目の前のタスクに集中する。私たちは、環境との前注意的(無意識的)な関わりを維持しながらタスクに集中できるという脳に備わった能力をウェアラブルコンピュータが活用できるかどうかを調べる実験を行っている。
 
(日経サイエンス 2014年10月号 p.35-36 ドゥブロンさんとパラディーゾさん Extra Sensory Perception より)
 

セルフコントロールによる幻想の認識


今お金に関する心配は全くありません、と思い込むようにします。それから自問自答します。
 
今ポジティブな気分の側に居ますか? どうせならポジティブな側に居ましょう。
 
今もし万が一、ネガティブな気分だとしたら、それは単なる幻想です。なぜなら人間の存在は幻想に過ぎないからです。
 
今何か失敗や苦しみや悲しみが原因でネガティブな気分だとしたら、それは単なる幻想です。なぜなら人間も周囲の事象も幻想に過ぎないからです。
 
人間も周囲の事象も幻想であることは明らかですが、その事実を他人に話しても意味がありません。なぜなら他人の存在が最も幻想だからです。
 
(『セルフコントロール』(p.1969)より)

2014年8月29日金曜日

『経験に基づく選択』


「経験に基づく選択」は、プロスペクト理論の「記述に基づく選択」とは異なるルールに従って行なわれる。「記述に基づく選択」では可能性の効果が働き、めったにない結果に対して確率に見合わない過大な重みがつけられるが、「経験に基づく選択」では過大な重み付けは皆無でむしろ過小になりやすい。(中略)この解釈はまだ定まっていないが、稀な事象がなぜ過小評価されがちなのかは、一言で言えば、多くの回答者は稀な出来事を全然経験していないからである。例えばカリフォルニアの住民の大半は大地震を経験したことがない。また2007年の時点では、深刻な金融危機を実際に経験したことのある銀行家はいない。
 
稀な事象の確率がよく(いつもではない)過大評価されるのは、記憶の確証バイアスが働くからである。つまり、そのような事象が思い浮かぶと、あなたの頭の中でそれを現実のものとして思い描く。そのことに特別に注意が向けられるとき、稀な事象は過大に重み付けされる。そして、逆に、頭の中に思い描けない時は、一転して無視されることになる。
 
このように、稀な事象に関する限り、私たちの脳は正しい判断を下すようにできているとは言いがたい。(ファスト&スロー より)

2014年8月24日日曜日

死亡前死因分析 Premortem

死亡前死因分析 Premortemの方法:

質問「何か重要な決定に立ち至ったとき、まだそれを正式に公表しないうちに、その決定をよく知っている人たちに集まってもらう。そして、「いまが1年後だと想像して下さい。私たちは、さきほど決めた計画を実行しました。すると大失敗に終わりました。どんな風に失敗したのか、5〜10分でその経過を簡単にまとめて下さい。」
 
1. 決定の方向性がはっきりしてくると多くのチームは集団思考に陥りがちになる。つまり、その方向性に対する疑念は表明しにくくなり、チームやリーダーに対する忠誠心の欠如とみなされるようになる。このような状況を克服するのに役立つ。決定に懐疑的な見方が排除されると、集団内に自信過剰が生まれ、その決定の支持者だけが声高に意見を言うようになる。死亡前死因分析の利点は、懐疑的な見方に正統性を与えることと言うこともできる。
 
2. 事情をよく知っている人の想像力を望ましい方向に解放するのに役立つ。決定ね支持者に、それまで見落としていた要因があり得ると、考えさせる効果がある。
 
(ファスト&スロー 下 p.68より)

2014年8月23日土曜日

オープン•スペース•テクノロジー(OST)は自発的な対話参加を促す手法

オープン•スペース•テクノロジー(OST)は自発的な対話参加を促す手法です。(嘉村賢州さん home's vi代表理事)
 
1. 「この指とまれ」的に参加者の中でお題を募る。
 
2.  グループに分かれて対話を始める。
 
3.  グループは常に出入り自由。
 
4.  徹底的に参加者の自主性にゆだねるという哲学。
 
5.  あてずにひたすら待つ。
 
6.  どんな提案でもいいけれど、責任と情熱がともなうものに限る、とあえて高いハードルを課す。
 
7.  ファシリテーターは沈黙が長引いても我慢する。

2014年8月22日金曜日

日本丸政府は本日、食品衛生省をつくり云々

日本丸政府は本日、食品衛生省をつくり、虚偽業者は反社会的勢力と指定され、一切の金融機関との取引などが出来なくなり、すぐに倒産させることにした。食品は人間に直接健康被害をもたらすため、きびしくした。食品衛生省は、人間の食物となる全てを管轄し、その管轄範囲において他のいかなる省庁にも優越する。水や空気もふくまれる。一番影響をうけそうなのは、専門家によれば、電力産業だ。国はこれまで空気や水が発電施設から放出される放射性物質で汚染された場合に、人体を通して知らず知らず浄化させる方針をとっていたが、2011年の原発事故から50年目を迎え、水空気浄化政策を抜本的に見直す。

2014年8月19日火曜日

『計画の錯誤』

~自分たちのケースに固有の情報(内部情報)を持っている場合、そのケースが属すクラスの統計データも知っておこう、と考える人はめったにいない~
 
『計画の錯誤』
次のような計画や予測のこと。
1. ベストケースシナリオに非現実的なほど近い。
2. 類似のケースに関する統計データを参照すれば改善の余地がある。
 
「多くの人は過去の分布に関する情報を軽視または無視しがちであり、この傾向がおそらく予測エラーの主因だと考えられる。したがって計画立案者は、入手可能なすべての分布情報が十分に活用できるように、予測問題の枠組みを整える努力をしなければならない」(ベント•フリウビア)
 
(ファスト&スロー 〔下〕ダニエル•カーネマン 村井章子訳 p.40~44)

2014年8月17日日曜日

サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)を検討する時のチェックリスト

1. ケアマネージャーを系列事務所の職員にするように仕向けてくるサ高住は避ける。
 
2. 「介護事務所を自由に選べる」とうたっていても、併設サービスを利用するように誘導してくるサ高住はさける。(いわゆる『囲い込み』)
 
3. 在宅介護のサービスの利用限度額上限ぎりぎりまでサービスを使わせるように仕向けてくるサ高住は避ける。(この場合、ケアマネージャーが会社のいいなり)
 
4. 入居者が部屋から出られないように、部屋の外から鍵をかけられるようになっているサ高住は避ける。
 
5. デイサービス等が休みの時に入居者が部屋に放置されたり、食事の時に見守るスタッフがいないサ高住は避ける。
 
6. 入居者に外出禁止を強いるサ高住は避ける。
 
7. 入居者に携帯電話を持ち込ませない、携帯電話を使えるようにさせないサ高住は避ける。
 
8. 家族が入居者本人に宛てて送った荷物を、本人に渡す前に、中身を調べたり、中身を盗んだり、あるいは荷物そのものを渡さないようなサ高住は避ける。
 
9. 入居者が携帯電話などで警察に電話出来ないようにしているサ高住は避ける。
 
10. 使い道が不明朗な一時金を徴収するサ高住は避ける。(例えば礼金の徴収や、退去時に返金されない入会金などは、サ高住の登録違反にあたる。)
 
11. 訪問診療について特定の医師と提携(というか結託)しているサ高住は避ける。
 
(文藝春秋2014年8月号 『10兆円市場を狙う「サ高住」の実態 』を読んでリストアップしてみました。)

2014年8月16日土曜日

日本丸国のGDP

日本丸国のGDPが大幅にマイナスとなった。日本丸国民はあまり感じていないこてだが、海外のシンクタンクの分析によれば、日本丸国はおおすぎる公務員を削除せず、かつ税金を無駄遣いしつづけ、また、政府は経済対策と称して選挙に勝つために税金をばらまく一方で、消費税率を5%から10%に引き上げ、その結果当然国内消費が冷え込んだ現象にたいして、民間企業の頑張りがまだ足りないと、新聞などのメディアから発する国民への情報を操作しており、このままでは、財政破綻の時期が想定より早まる、または、政変などが起きる可能性が高まっているとしている。日本丸国政府はこの分析を真摯にうけとめ
①公務員•官僚•議員•閣僚の人数削除、②税金を無駄に使っている公共政策や制度の廃止、③年金制度の廃止、④消費税率を0%にもどす、⑤国民や民間企業のあらゆる税負担合計の負担率を一律10%にする、⑥いままでに発行した国債に対する利息支払停止、の6項目について検討するとしている。なお政府高官は、「わが国の国債のクーポン金利は現在、人類史上最低水準であり、利息額なんて微々たるものなんだから、利息支払停止しても国債保有者からの理解は十分得られるよ」と語っている。

2014年8月15日金曜日

2025年までに運転能力自動判定装置付きの自動車を開発を

トンダ自動車株式会社は本日、2025年までに運転能力自動判定装置付きの自動車を開発すると発表しました。運転能力自動判定装置は自動車が走行している間に運転手の運転能力および適性を測定し、その測定値が基準値からみて異常な場合に、ただちに最寄りの警察に電子メールで知らせると共に、その自動車を自動運転に切り替え、路側帯に緊急停車させるという仕組みです。その後、運転手がふたたび運転したい場合には、血圧、心拍数、脳波が自動再測定され、かつ、10問程度の自動口頭試問がおこなわれ、運転能力が回復したことが確認された後、警察官に笑顔で挨拶してはじめて、ハンドルとアクセルを運転手自身で操作可能となります。日本丸政府はこの装置を搭載した自動車にたいする免税法案の検討を閣議決定する方針です。一方、検索会社大手のEoogleは日本丸政府のこの動きに対してアメリア政府の対応が全く遅れていることを非難するコメントを発表しました。これに先立ちEoogleはそもそも人間は自動車を運転するのにふさわしい生き物では無いとして、自動車運転専用の生物または自社が開発中の生物類似物をクルマ社会に導入するよう、国連に働きかけていますが、国連はそもそもクルマが地球に与えている影響を調査中であり結果次第ではクルマ禁止がありえるとの見方を示しています。

2014年8月14日木曜日

文藝春秋8月号の終活の記事を読んで思った事

文藝春秋8月号の終活の記事を読んでいた時にふと考えました。人間に必ず死があるのは、強弱、貧富、幸不幸などの生物個体間の格差が無限に大きくならないようにするためなのかもしれない。もしも人間が死なず強弱や貧富の格差が無限に広がる仕組みになっていたら、人間界内の争いがエスカレートしてついには人間が絶滅してしまう恐れがあるからかもしれない。

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