2021年9月1日水曜日

心と脳と死について

 立花さんの臨死体験を読んだ。率直に言うと、この書物を読んでいる間、異様な疲れを感じた。その量が多く、そしてグルグルと回っていく感じで、気分が悪くなり、長時間つづけては読んでいられなかったが、読了した。

しかしながら、自分なりに心と脳と死についての理解が進んだ。

まず自分が生命の危機に直面すると、酸素が欠乏し、二酸化炭素が増加し、場合によってはそれらと同時に外部からの感覚入力が全て遮断される。そして、脳の中で生化学的な変化が生じて、さまざまな複雑な要因により、とっても気分がよくなり、幸せを感じ、神様のような存在にも出会ったり、素晴らしい風景を見ることができたりする。

そのまま自分の生命が消滅して精神も無になってしまったとしても、消滅の瞬間に苦しかったり痛かったりすることは無さそうだし、生命が消滅した後に精神が別次元の世界で残ったとしても、例えば唯一の共通した宇宙精神のような場所へ、本来私が存在してしていた場所へ精神が「戻っていく」のだから、それで良いと思う。

そんなふうに納得し、ちょっとだけ人生が明るくなったような気がした。

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