2019年2月26日火曜日

佃煮

当時(徳川家康が江戸に入った頃)はとくに冬の白魚が有名で、初夏の鰹とともに江戸っ子に喜ばれました。はじめは保存食として塩煮にしていましたが、下総から醤油が入るようになって醤油煮にしたら、佃煮と大評判になりました」(天保八年創業の佃煮屋「天安」鎌田さん)BUNGEISHUNJU 2015.11

2018年10月14日日曜日

スティグマジー

「スティグマジーの典型的な例は自然界で見られる。たとえば、アリやシロアリのケースだ。これらの昆虫は、仲間が環境に残したフェロモンの化学的な痕跡を通して、驚くほど複雑な仕事を成し遂げる。素朴な泥玉づくりをはじめ、アーチ、列柱、部屋、逃走用の通路までそなえた巣をつくりあげるのだ。しかし、スティグマジーは虫の世界だけのものではない。複数の利用者がメッセージを残すインターネット上のコミュニケーションもまた、さまざまな点でスティグマジーを思い起させる。」(『 PLANT REVOLUTION 植物は未来を知っている』 ステファノ・マンクーゾ著 久保耕司訳 NHK出版 p.172-173)

2017年10月23日月曜日

ツキジデスの罠

「ツキジデスの罠」は、紀元前五世紀、古代ギリシャ世界において、内陸指向国家で覇権国のスパルタが、急激に勃興する都市海洋国家のアテナイに恐怖心を抱き、戦争に至ったペロポネソス戦争を記述した歴史家のツキジデスに由来する。「アテナイの興隆とそれがスパルタに与えた恐怖、それが戦争を不可避とした」、ツキジデスは、そのように断じた。新興国の自信過剰とおごりと覇権国の自信喪失と恐怖感、追う者と追われる者とのこうしたゼロ・サム心理こそが、パワーの均衡と安定の最大の敵、つまり「罠」だというのである。(BUNGEISHUNJU 2017.10, P222) 私はこのツキジデスの罠は、国際政治の世界における中国と米国の関係から、果ては人間ひとり対ひとりに至るまで、この世の中に「ゆらぎ」を生じさせる力の一つのように思える。

2017年8月6日日曜日

中動態

散髪の順番待ちの間に、中動態という概念を知った。言語学の世界だ。文藝春秋の2017年8月号415ページを眺めていた時に知った。なるほどこの世界は、自分の意志(意思)で行っている(能動態で表現される)ように思える事でも、プロセスの中にやむなく自分が置かれてしまったが為に意志(意思)とは関係なく行う中動態で満ち溢れている。今やってることが、能動態なのか中動態なのか、ちょっと考えながら生きるのも、少し暇つぶしになるかもしれない。

2017年6月10日土曜日

ティラピア

逸話の一つとしてタイで人気の魚、ティラピアの話がある。初めてのタイ御訪問の際、陛下はチェンマイで案内された水産試験場において、国民のタンパク源にとティラピアが養殖されていることをお知りになった。陛下は、以前から東宮御所でティラピアを飼育されておられ、ティラピアを養殖するのであれば、成長が早く、タイ、特に北部チェンマイの気候に適した種類があることを国王に話され、後日、その種類のティラピアの稚魚をタイに贈られた。今ではすっかりタイ人に親しまれ、常食の魚となっている。(文藝春秋2017年6月号 317頁)

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