日本のコンビニについてセブン&アイ鈴木さんのお話に大変感銘を受けました。
(セブン&アイ鈴木さんのお話):
日本国内のコンビニは5万店になったから飽和状態だと言われている。 だから海外へ出ていくしかないのだという議論も見受けられる。 しかし私は、飽和の状態などあり得ないと言っています。
日本社会は今後も大きく変化し続けるでしょう。 変化によって、必要とされるサービスや業態、店舗数もまた変わってくるはずです。 単純な数の問題ではありません。
国内では、もう儲けられないから海外へ行くという考えも、好きではありません。 国内で稼ぐ知恵も出ないのに、何故海外で勝てるのか。 (中略)
セブン・イレブンも世界展開していますが、それは、そこに新しい市場と戦略を見出したからです。 (中略)
増税も、国家財政上不可欠であり、長期的にみて、それが社会の安定を増すものであれば、消費者心理にも良い影響を与え、経済にも望ましい「変化」になりえます。 国民の立場に立って、その心理を見きわめ、求められている「納得感」を追及すること、それは、政治においても経済においても、変わらない原理原則なのではないでしょうか。
(BUNGEISHUNJU 2014.6, P153)