『~ 文化と言うものを、これまでのような「贅沢品だ」とか「趣味のものだ」というような捉え方ではなく、観光戦略の中で、経済活性化の柱として、きちんと位置づけないといけませんね。
文化は経済活動の中心のひとつです。
ところが、いま経済原理と文化がかけ離れてしまっている。
かつて織物や染物などの伝統産業はドル箱でもありましたが、今やその多くは、日本の伝統を守るために支援しないといけない状況です。
文化庁の京都移転を契機に、文化と観光、伝統産業を繋ぎ、日本中の伝統産業を元気にしなければなりません。 ~』
(文藝春秋 2017年3月号 文化で日本を豊かに〜京都の役割〜)