2020年4月1日水曜日
記憶に残るフランス料理をぜひ食べてみたいなと思いました。
特に心に響いた小林シェフの言葉は、「このお客様に対してこれが最後のサービスになるかもしれない」という真剣さでお客様に向き合わなければという思いをいっそう強くしました、という所です。そしてもう一箇所は次の部分です:自分たちが作っているのは、お腹を満たすためだけの料理ではありません。自分たちが何かを作るということは、命と引き換えです。50グラムの挽肉を使うために牛一頭が死ぬ。魚も、あと1年、10年、20年と生きたかもしれない。「お皿に生き返す」というシェフもいるけれど、それは違うと思う。命と引き換えに、自分たちが作って、食べてもらって、感動とともに、料理をお客様の脳に「記憶」として残す。美味しかった、いい時間だった、という感動とともに、その「記憶」と一緒に生きていってほしい。そうすれば、亡くなった野菜に対しても、「あなたたちのことをお客様に伝えましたよ」と言えます。‥ぜひ一度お店に行ってみたいと思いました[文藝春秋2020.4, p.330, 「15歳の僕が仏三星シェフになるまで」小林圭(レストラン「KEI」オーナーシェフ)を読んで]
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