心と脳に関して、リリーは、3つの可能性があると考えている。
まず、心が脳に還元されるか否かで、立場は大きく2つにわかれる。
還元されない場合、
個々人の心は、〈 普遍的な心 〉 の一部ということになり、他者の心ともそれを共有しているということになる。
心が脳に還元される場合は、さらに可能性が2つにわかれる。
ガイドのような存在は、脳が作り出した全くの幻覚にすぎないという可能性。
もう一つは、そのような「存在」もまた客観的に存在しているが、その存在を通常の科学は把握できず、ただ心のみが特別の意識状態にあるときに、その存在と対話を交わすことができるという可能性である 。
「臨死体験(下) p.285 立花隆 文藝春秋」より