私の住んでいる街では、
およそ千人に ひとりが新型コロナ感染者である。
今日は週に一度の近くのスーパーに買い物に行く日。
スーパーのレジで働いている人は、千人にひとり、必ず感染者に出会うのだと思うと、
もし私がスーパースプレッダーだったらどうしようと、
買い物に行って良いのかどうか、わからなくなる。
それでも。
レジ前の長蛇の列に並んでいると、
「こちらでも、どうぞ」と、声をかけてくれて、
「いつも、ご利用ありがとうございます」と。
これは、どうしたことだろう、と私は戸惑う。
そして、あ、いつものレジの人だ、またね。ホッとした。
私は朝ジョギングをすることが週に4日ほど。
ジョギングのコースは消防署の前を通る。
この一ヶ月くらい、アンビュランスが消防署の駐車場に、その朝、居ない。
でも、今朝は停車していた。
私が前を走りすぎた矢先、サイレンと共に、出動し、私を追い抜いて行った。
私は心の中で、行け早く行け全てを追い抜いて行け、と言った。
今朝、アンビュランスが、少しの間、その基地に停車していたのを見ることができて、
もしかしたら、
少しずつこのコロナ禍が、収まる方向に向かっていると思いたい。